unc0verがOdysseyに対してDMCA侵害の申し立てを行なった模様

Jailbreak

DMCA

DMCA(The Digital Millennium Copyright Act)とはデジタルミレニアム著作権法というもので、アメリカ合衆国で1998年に成立した連邦法です。
この連邦法は、著作権を侵害しているコンテンツに対しプロバイダーの責任が求められ、盗用された人がプロバイダーに削除を申請したり、盗用したサイトの管理者の情報開示を要求することができるというもので、日本でも2001年に情報開示を要求できる「プロバイダー責任制限法」が成立しました。
デジタルミレニアム著作権法 - Wikipedia

「DMCA悪用問題」はサイト運営者なら必ず知っておくべき。著作権を守る「DMCA」とは?
Webサイトやオウンドメディアを運営していると、気になってくるのが著作権の問題。 運営サイトで盗用しないように気をつけるのはもちろん、誰かに著作権侵害されてしまえば、本来は自分たちのWebサイトを訪れてくれていたはずのユーザーがほかのサイト...

DMCA侵害の申し立て

今回unc0ver TeamのPwn20wnd氏はOdysseyがun0verの著作権を侵害しているとDMCA侵害の申し立てをしたようです。
内容としてはunc0verで使用しているコードがOdyssey(Chimera13)で使用されていて、DMCA侵害にあたるので、削除してほしいというものです。
全文に関してはGitHubで公開されています。
dmca/2020/07/2020-07-06-unc0ver.md at master · github/dmca
Repository with text of DMCA takedown notices as received. GitHub does not endorse or adopt any assertion contained in t...

Odyssey側の異議申し立て

Odysseyを開発しているCoolStar氏はこのunc0ver Team側の申し立てに対して異議申し立てをしました。簡単にいうと以下のようになります。

脱獄ツールを開発する際に他のプロジェクトを利用して脱獄ツールを開発しているがそれはunc0verからコピーしたものではなく、もともと配布されているツール(再マウントのコード、Exploitなど)を使用しており、それらにもライセンス(著作権)が設定されているが、それらのライセンスには遵守しているので問題はない。そしてunc0verのコードは入手すらしていないので、Odysseyとのコード比較もできない。

すでに取り下げ済み

CoolStar氏の異議申し立てが通り、unc0ver Team側からの申し立てはすでに取り下げられたようです。

虚偽DMCA

DMCAには虚偽DMCA申告というものがあり、この虚偽DMCA申告が今回のunc0ver Teamにあたるのであれば、なにかしらの対処が取られることになります。
実際にunc0ver TeamのPwn20wnd氏になにかしらの対処が行われるかはわかりません。
そして同じく、unc0ver TeamのBingner氏によると、今回のDMCA問題に深く関わっていないが、Pwn20wnd氏はなにかの法で問われることはないと思うとしています。

まとめ

まとめとしては、Odysseyがunc0ver TeamからDMCA侵害の申告を受けたが、すでに取り下げられ今の所は問題なし。
今後の虚偽DMCA申告に関する対処はまだわからないといった形です。

きょうの一言

以前まではunc0verも完全オープンソースで開発していましたが、まだ修正されていないPACLessの手法があるためクローズドソースになっています。
そのあたりの関係で事実確認がunc0ver側からしかできない。そしてライセンス(著作権)にも多くの種類がる。これらが問題が複雑のように見せていると思います。

難しい問題ではありますが、競合脱獄ツールがあることで、最近の脱獄ツール開発はスピードが早いとも言えるのでなんとも言えないですね…
この記事に関して何か間違っていること/追加情報などがあればコメントで教えてください。

コメント

  1. CoolStarさん応援してます。

  2. Odysseyの使い方書いて欲しいです!

    • まだリリースされてないよ

      • おっと、公式サイトに騙されましたw

  3. 全く関係ないけどこのサイト(zundahack)大好き

  4. 私はただ署名の復活を待つだけです…w
    PCがポンコツすぎてSafari経由の脱獄が待ち遠しいです…

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